「麒麟がくる」が放送再開!!…光秀主演 長谷川博己

「麒麟がくる」が放送再開!!…光秀主演 長谷川博己

明智光秀を演じる長谷川博己

明智光秀を演じる長谷川博己

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合、日曜午後8時)が今夜、2カ月半ぶりに帰ってくる。コロナ禍で撮影がままならず、6月7日放送の第21回「決戦!桶狭間」をもって休止していたが、第22回「京よりの使者」で再開。
主人公・明智光秀を演じる長谷川博己(43)は戦国の乱世と国難に見舞われた現代を重ね、「今こそ麒麟にきてほしい」と呼び掛けた。
 「うれしかったですねぇ、再開が決まって。もう一からのスタート。でも、ステイホームしていても、光秀はいつもどこかにいた。だから、久しぶりの撮影にもすんなり入っていくことができましたね」
 コロナ前と変わらず、涼やかなたたずまいで話す長谷川。しかし世界を襲った未曽有の事態に、大河が中断したことばかりか、一変した社会に思うところは多い。
ほんの8カ月前、初の大河、しかも座長を務める重圧に、あれほど緊張していた姿は今はもうない。むしろ、コロナ禍と戦う意欲に満ちている。この中断期間に何があったのか。
 「これまで演じてきたシーンの台本を見直してみました。すると、今のコロナ禍による混沌(こんとん)とした世の中と戦国の乱世が重なってきた」。
そんなときに自分は戦国時代の鍵を握る人物、しかも後世に悪人とされる光秀を、新たな視点で演じる。何か運命的なものを感じたという。
「僕がやらなくちゃいけない。ですから撮影が再開した今は、頭をリセットして、本当に集中してやれています」
 悪いことばかりではない。前半の撮影が佳境に入った今年の1~3月には、さまざまなプレッシャーとそれを引き受ける自身の性格から「かなり疲れていた」という。
「それまで必死に突っ走って、ただただ撮影の毎日に、いっぱいいっぱいとなっていたんでしょう。そんなときに、急に休みになった」。
不思議な巡り合わせだった。まるで世のために光秀をちゃんと演じろと言っているかのように。「あの中断があって、冷静にものごとを考えられるようになった」
 後半は室町幕府のブレーンとなって織田信長、天皇らを相手に外交手腕が試されるが、「信長にカリスマ性を感じ、彼を使えば『麒麟がくる平和な世』を実現できるかもしれないと考える。
光秀は乱世を演出していく。ヒリヒリしたサスペンスです」という。
 そして、物語は日本史最大の謎と言われる「本能寺の変」へ収れんしていく。まだ脚本もできておらず結末は不明だが、
「本当に僕も期待してる。皆さんも先入観なしに楽しみにしてほしい。僕自身、最近は実際に光秀はこうだったんじゃないかと思い始めているんです」という。
 大河どころか芸能界初の事態に、平和の時代に現れるという瑞獣・麒麟をタイトルに持つドラマを演じる。そのすべてを背負って、座長はあらためて言う。
 「僕が言うのもおこがましいんですけど、今この時こそ、麒麟がきてほしい。せめて、ドラマの中では、麒麟がきてほしい、と思います」

◆これまでの「麒麟がくる」あらすじ

 美濃の明智の荘で、野武士と戦う日々の明智十兵衛光秀(長谷川)。

新兵器の鉄砲を手に入れたいと、名医を連れてくるとの名目で主君の斎藤道三(本木雅弘)の許しを得て京に上った光秀。
鉄砲を介して松永久秀(吉田鋼太郎)と友情を結び、室町幕府の将軍、足利義輝(向井理)の「麒麟がくる平和な世」の話に心を打たれる。
 帰郷した光秀は、幼なじみの帰蝶(濃姫=川口春奈)が嫁いだ織田信長(染谷将太)を知る。
そして戦国時代は一気に燃え盛る。主君の道三は息子・義龍(伊藤英明)に討たれ、光秀は妻・煕子(木村文乃)らと故郷を追われ、越前・朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の元に身を寄せる。
 一方、信長は尾張統一を果たすと、上洛を狙って侵入してきた今川義元(片岡愛之助)を桶狭間で破り、一気に天下に名を挙げる。
織田家に木下藤吉郎(佐々木蔵之介)が加わり、三河に松平元康(風間俊介)が帰国と後の天下人も勢ぞろい。時代のうねりに置いてけぼりとなった光秀は、このままでいいのかと自問自答するのだった…。