人間は夢と現実、ふたつの世界を行き来します

夢をよく見るのは思春期の時?

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大人と子供と、どちらが多く夢を見るのでしょうか?

一般に、年齢を重ねるほどに夢を見なくなると思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。人によって、つまり、各人の心の奥深い世界のありようによってさまざまです。

ただ、最も夢をよく見るのは、子供のとき、思春期の頃というのはそれぞれ経験的にも多かったではないでしょうか?

幼児期は、一生のうちで睡眠時間が最も長く、レム睡眠の時間も長い時期です。しかも、自我が芽生える時でもあるので、願望を充足させるためにも、夢が重要な役割を果たします。

10歳くらいから第二次性徴がはじまる14歳頃には、精神的にも複雑になってくるために、夢を多く見るようです。親や周囲への反発、性の目覚めなど、心理的な不安要素が増えてくるほど、怖い夢を見ることも多くなります。

高校に入る前後くらいには、恋愛や学校での人間関係、社会への対抗心など、大人と変わらない夢を見始めます。

もっとも、まだまだ精神的に成熟していないために、心の混乱を映し出す様な激しい夢が多いのが特長です。

こうして人は夢を見ながら生きていきます。いくつになっても強い欲求や、大きな野心を持っている人は、年齢とは関係なくドラマチックな夢を見るようです。

人間は夢と現実、ふたつの世界を行き来します

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人間は誰しも、いつもの生活では思いどおりにふるまえないのが普通です。内心は、美しく着飾って、周囲の人の注目を一身に集めたいと思っていても、現実の世界では、目立ちたがりと思われないように、派手な格好を慎みます。

イヤミばかり言う上司に、本当は面と向かって「あなたなんか、大嫌い」と言ってやりたいのに、実際にはロッカールームやアフターファイブのバーなどで、同僚にグチを言うのがせいぜいです。

人は誰でも道徳や理性、さまざまな社会的状況に邪魔されて、自由に行動することはできません。目覚めている時の脳は外界の刺激をキャッチして、それに合うようにして行動をしようとしているからです。

ところが、夢の中なら、目が覚めるような派手な服を着たり、誰からもとがめられずに、上司に向かって「嫌いだ」という事ができます。現実の制約にとらわれずに、したい放題ができるのです。つまり、現実では出来ないような願望の充足なのです。

それだけに、夢の中では現実には起こらない様な事が起こったり、矛盾に満ちていたり、一見、理解出来ないような状況が展開したりする訳です。

夢を見ている時の脳波を調べると、起きて考えている時の脳波よりも、本を読んでいる時の脳波に似ている事がわかっています。

しかも、眠っている時には、外界からの刺激をシャットアウトしていますから、圧力を受けずに、自分で作ったシナリオに応じて自由きままな活動が可能になります。夢は現実のしがらみを忘れて、自分だけの世界に生きる時間、願望を解き放つ時間です。

そう考えると、人間はふたつの人生を生きていると言えるでしょう。一つは言うまでもなく現実の制約の中で、自分のあり方を模索する人生。もう一つは外界の刺激を締め出して、自由な発想で夢を見る、イマジネーションの人生です。つまり人間とは、ふたつの世界、ふたつの人生を行き来する、不思議な動物なのです。

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